石橋貴明氏はお笑いタレントとして活躍をしていました。
そんな、石橋氏の過去についても注目をされています。
今回は、
についてまとめてみます。
石橋貴明を提訴した女優は誰?

ここでは、石橋貴明を提訴した女優は誰なのかについてまとめてみます。
石橋貴明を提訴した女優は誰なのか
石橋貴明氏を提訴したのは、稲村さち子さんです。彼女は提訴を起こした1992年時点で56歳でした。
稲村さち子さんは、芸歴10年以上のベテラン女優で、舞台、テレビ番組、CM、映画などで幅広く活動していました
特にテレビ番組では、「素人風」の役柄を演じることが多く、『とんねるずのみなさんのおかげです』では「帰りなおばちゃん」役として準レギュラー出演していました。
彼女の決め台詞「とっとと帰りな!」は多くの視聴者の記憶に残っています。
石橋貴明を提訴した女優は誰なのか番組内でのぞんざいな扱いで我慢の限界

ここでは、石橋貴明が提訴された騒動の詳細についてまとめてみます。
騒動の経緯
稲村さち子さんが石橋貴明さんと番組ディレクターを提訴したセクハラ騒動は、1992年10月29日に放送されたフジテレビの番組『とんねるずのみなさんのおかげです』での出来事が発端となりました。
番組内で稲村さんは、露出度の高いビキニタイプの水着を着用させられました。
稲村さんは当初着用を拒否しましたが、番組のために「プロ」として受け入れたとされています。
このビキニ姿の稲村さんに対し、石橋貴明さんは台本にないアドリブで

おばちゃん、どうでもいいけど、ワキの毛を剃ってよ。毛が見えてるのよ、も〜

横から××(アンダーヘア)が出てるの!
いやあ、あんなにキタナイものだとは思わなかった〜
といったセクハラ発言を浴びせました。
稲村さんは必死で笑顔を取り繕い、股間を両手で隠しましたが、実際には毛が出ていたはずはありません。
さらに、放送画面には
「おばちゃんは素人なので、ムダ毛のお手入れをしてないことをご了承ください」
「素人なので、横からはみ出してしまったことをご了承ください」
というテロップが編集によって加えられました。
また、稲村さんは芸歴10年以上のプロ女優であるにもかかわらず、番組内で「素人のおばちゃん」「自称女優」と2度も紹介されるテロップが流されたことにも強く抗議しました。
稲村さんは、これらの言動や番組の扱いに女優としてのプライドや女性としての尊厳をひどく傷つけられたと感じ、「私はポルノ女優じゃない」「親戚やご近所にも顔向けできない」「正直いって蹴とばしたくなりました」と怒りをあらわにしました。
この事態を受け、稲村さんは1992年11月4日に石橋貴明さんと番組のチーフディレクターを相手取り、200万円の損害賠償と番組内での名誉回復の機会を求めて東京地裁に民事提訴しました。
この騒動でフジテレビ側は提訴に対し、稲村さんの合意を得ていたと了解していたため当惑していると回答し、
「気持ちを傷つけてしまったことは申し訳ありません。感情的ないき違いの部分も含めて、解決に向け話し合っていこうと思います」
とコメントしました。
石橋貴明さんの所属事務所は、「本人と連絡が取れないのでコメントできない」と回答し、対応としては「局に任せている」と逃げの姿勢に終始しました。
フジテレビの石田弘プロデューサーは、「素人のおばちゃん役で出演してもらった。傷つけたことは申し訳ない」と説明・謝罪し、番組制作側の非を一部認める姿勢を見せました。
この訴訟では、石橋さんのアドリブだけでなく、チーフディレクターの監督不行き届きも問われ、番組制作体制全体に疑問が投げかけられました。
当時のテレビ業界では、視聴率を最優先するあまり、過激な演出や下ネタが容認され、人気タレントのアドリブを重視する風潮があり、それがハラスメントの温床となることもありました。
最終的に、稲村さち子さんの訴訟は取り下げられました。この背景には、石橋さん側の謝罪やフジテレビ側との和解が成立したことが要因の一つとされています。
稲村さんは提訴取り下げ後、メディアの表舞台から距離を置き、新たな出演情報は少なくなりました。
芸能界を引退し、地方の活躍をしているという噂もあります。
彼女の名は、番組演出と人権のあり方について考える象徴的な存在となり続けています。
彼女の行動は「先駆的なメディア批判」として再評価され、現在のメディア倫理やコンプライアンスを語る上で欠かせない重要な事例となっています。
コンプライアンスが厳しく規制されるようになった今ではとても考えられないような内容ですね。
出演者をいじるのも石橋氏の持ち前の魅力ではありますが、テレビ局も一緒になって稲村さんをぞんざいに扱う姿には批判的な意見が集まっても仕方がないのかもしれません。
まとめ
今回は、
についてまとめてみました。
石橋貴明氏を提訴した女優は、稲村さち子さんです。
彼女は提訴を起こした1992年時点56歳でした。
騒動の発端は、1992年10月29日に放送されたフジテレビの番組『とんねるずのみなさんのおかげです』での出来事でした。
当時の石橋氏のセクハラ発言や、それを止めずに助長をした番組チーフディレクターを相手に提訴しました。
その後は和解をしていますが、稲村さんは芸能界を引退したという情報もあります。
コンプライアンスが厳しく叫ばれる令和の現代で同じことをやったのならきっと謝罪では済まなかったかもしれませんね。
だから良いとは言えず、当時誰も止める人はいなかったのかと思うと悲しくもなる騒動でした。